TOEIC800点のレベルと取得するメリット|勉強方法も紹介
●TOEIC800点のレベルはどれくらいか知りたい
●TOEIC800点のメリットは何かある?
こんなお悩みを持つにお答えしていきます!
✔本記事の内容
・TOEIC800点の難易度
・TOEIC800点を取るメリット
・TOEIC800点を取るための勉強方法
✔この記事の信頼性
この記事を書いている”Taichi(@chicken_Eng)”は、TOEIC初受験で850点を取りました。そして、それを武器に大学院試験を受け、理系最高峰の東京工業大学に見事合格しました。 TOEICは大きな武器になることを知ってもらいたく情報発信を行っています。
TOEIC800点なんて取れるわけない。過去の自分もそう考えていました。しかし、正しい勉強法で継続した努力をすることで、一般人の自分でも800点以上の点数を取れました。実際に自分で経験したから分かる、TOEIC800点を取る難易度やメリット、勉強方法について話します。
目次
TOEIC800点の難易度
初めに言っちゃいますが、TOEIC800点を取るのは英語初心者の方からすれば結構難しいです。
なぜなら正答率8割程度が必要だからです。
ざっくりしたレベルとしては、リスニングはほぼ完ぺきに聞こえる。リーディングは大体を理解しながら、最後まで時間通り問題を解けるくらいです。
しかし、そうは言えどもTOEIC800点は正しい方法で努力を継続することで必ず取ることができると断言します。
実際に自分もTOEIC800点は不可能だと思っていましたが、正しい勉強法で粘り強く取り組むことで達成できました。
TOEIC800点は受験者上位15%
800点を取っている受験者の割合についてです。公式サイトの『TOEIC 公開テスト・スコア分布』によるとTOEIC800点は受験者の上位15%です。

TOEIC800点を取れると受験者の中でもかなり上位に行くことができ、TOEIC上級者であると言えます。入試や就活で使う場合にも、800点を持っている人は少ないので差別化に繋げることができます。
TOEICの点を上げるのにかかる時間
TOEICの点数を上げるのにかかる時間には目安があります。これは実際に、受験者がどれくらいの時間をかけて点数を上げたかどうかの表です。
縦が現在の点数で横が目標点です。
現在650点の人が850点まで上げるには450時間かかるという見方です。

この表を見れば分かるように、英語は一夜漬けの勉強で成果が出るものではなく、長期的に努力することで成果が出ます。
一日に2時間ずつの勉強で100点スコアを上げるには約4か月かかるように、長期的な視野を持ってTOEICは勉強していきましょう。
僕の場合は、大学の授業が結構忙しかったので、少しづつ勉強進めるようなスケジュールだったのですが、一日30分~1時間の勉強を1年くらい継続してTOEIC800点を越えることができました。
TOEIC800点を持つ人のレベル
先程言ったように、TOEIC800点を取るためには8割程度の正答率が求められます。
では具体的に、TOEIC800点が取れる人の英語レベルはどれくらいかというと以下の3つです。
✔TOEIC800点を持つ人のレベル
・非ネイティブの英語であれば聞き取ることができる
・訓練すれば英語で自分の意思を自由に表現できる
・英語で書かれた長めの記事も正しく理解できる
TOEIC800点を持つレベルとしては、基礎的+応用的な英語力は持っている証明になります。非ネイティブのゆっくりな英語なら聞き取れるので英語で話された文章を耳で聞いて理解することができます。また、文法力と単語力を持っているので英会話などでしばらく訓練すれば自分の意思を自由に表現できます。そして、英語で書かれた長めの記事も意味を調べながら正しく理解できます。
TOEIC800点を持っていれば英語が話せるようなものではないですが、自分で行動していくことで様々な技能を習得できます。
TOEIC800点を取るメリット
言わずもがなTOEIC800点を持っているメリットはかなりあります。日本に住んでいる限りは多くの評価される機会に恵まれるでしょう。
そこでTOEIC800点を取ることによるメリットを紹介します。
✔TOEIC800点を取るメリット
・就活で有利
・昇進/昇格で使える
・海外赴任のチャンスが貰える
・英語の自信が出る
●就活で有利
TOEIC800点を取っていると確実に就活で有利です。
なぜなら、就活では”英語が話せる/留学経験有”みたいな定性的なものではなく、『TOEIC800点/インターン先で20%の売り上げUP』のような定量的なものが評価されるからです。
初対面の相手に信頼してもらえるには経験を話すだけでは物足りず、自分の目に見える成果を出してあげる必要があります。そういった意味でTOEICは就活の大きな武器になるでしょう。
●昇進/昇格で使える
TOEICは昇進/昇格でも使うことができます。例えばトヨタでは、一度目の昇進でTOEIC600点、二度目の昇進でTOEIC730点、三度目の昇進ではそれ以上が求められるようです。
他の大企業でも同じような昇進ルールは存在しているため、会社に入ってからドンドン出世していきたいと考えている方はTOEIC800点以上を取っておいて損はないです。
むしろ入社前に高得点を取っていれば、すぐ出世コースに乗れたり、重宝させる社員になれること間違いなしです。しかも、企業によっては奨学金制度があってお金がもらえるかもしれません。
●海外赴任のチャンスが貰える
多くの日本企業は最近海外との繋がりが増えています。海外支社やメインのお客さんが海外というのも全く珍しくありません。
こんな環境下のお陰で、海外で挑戦できる人は増えています。しかし、海外出張などにも条件がある場合はほとんどです。
例えば富士通では、海外出張するためのTOEIC最低点を830点と定められています。それ以下の点数だと海外出張のチャンスさえも回ってきません。
なので、将来のキャリアで”海外で働く”というのを思い描いている方は、是非ともTOEIC800点は最低でも取っておくと良いと思います。
●英語の自信が出る
TOEIC800点を持っているだけで、英語を話す際に自信が出ます。単語や文法リスニングがある程度できるので、英会話で特訓などをしていなくても意思疎通ができます。
しかし、ここ疑問を持った人がいると思います。
Q:TOEIC800点が取れれば英語は話せるの?
A:TOEIC800点が取れても英語は話せません。
だったら、TOEICで良い点が取れても意味が無いじゃん!みたいに思われるかもですが、TOEICに意味が無いなんてことはありません。断言します。というか、TOEICで良い点が取れないような人は英語を話せるようになりません。
TOEICのL&Rでは、文法力・読解力・リスニング力が主に試されています。一方、英語を話せるようになるために必要なのが単語力・文法力・瞬発力・リスニング力です。
相手の英語を正しく聞き取り、それに合った返しを正しい単語と文法で返す。これが英語を話せるという意味です。
つまりTOEIC高得点保持者が英語を話せない理由は、唯一瞬発力が足りていないだけなのです。これを鍛えるには、英会話などを通じて日頃から英語を話す特訓をすれば良いです。
おすすめなオンライン英会話スクールをまとめた記事を貼っておくので、将来英語を使って仕事をしたいという方は参考にしてみてください
TOEIC800点を取るための勉強方法
この記事の初めの方でTOEIC800点は難しいと言いました。そして、その後に正しい勉強法で継続して勉強することで絶対にTOEIC800点は取ることができるとも言いました。
ここでは正しいTOEIC勉強法を紹介します。リーディングとリスニングに分けて話しています。
リーディング
リーディングはリスニングに比べて点数を上げるのに時間がかかります。しかし、リーディング力をつけることで英語で書かれたビジネス文書なども読めるようになるので、メリットはかなり大きいです。
是非、以下で話している正しい勉強方法で着実にリーディング力を伸ばしていきましょう!
●単語力を付ける
単語力はTOEICで良い点を取るためには必須です。
英単語の発音・意味・用法を知らない限り英語を聞くことが出来なければ、文章を読んで理解することも出来ないからです。
“単語は文脈から推測すれば良い”みたいな人もいるかもですが、僕は愚答だと思います。
なぜなら、TOEICは理解力も必要ですが一番大切なのがスピード力だからです。推測をしていると時間は絶対に足りなくなります。
英語に対する瞬発力を付け、理解力を上げていくために最初に十分な単語力を付けることをお勧めします。
●文法力を付ける
単語力の次に大切なのが文法力です。
TOEICでは文法問題が問われるだけでなく、長文読解・リスニングでも文法力があると点数が伸びやすいです。
なので、文法に関しては基本的な文法力は付けておきましょう。
しかも、文法力があるとTOEICだけでなく英語を話す際にも役立ちます。正しい文法センスをここで習得しておくと凄くお得です。
●長文読解力を上げる
リーディングパートの8割程度の得点を占めている長文です。なので、長文を制するものTOEICを制すると言ってしまっても過言ではないのです。
長文読解力を上げるには、長文の英語を精読→問題解く→音読という順番で勉強しましょう。
初めは時間がかかっても良いからゆっくりと品詞なども意識しながら長文を読んでいき、問題を解きましょう。そして、採点をして内容を完全に理解したら長文を音読していきます。
音読をすることで口・耳・目で英語を学習でき、少しずつ英語を読むスピードが上がります。初めから速読などに手を出すのではなく、長文の英語を精読→問題解く→音読という順序で学習することで速読力が身につきます。
僕がTOEIC初受験で855点を取った時にはこの順序で勉強して、本番ではリーディングパート430点を取りました。
リスニング
TOEICのリスニングは点が取りやすく点の稼ぎどころであると言えます。また、リスニング力が上がると洋画や洋楽も今よりも楽しく見ることができるきっかけになります。
ここでは、自分が実際に取り組んで意味があったリスニング勉強方法について話します。
●正しい英語の発音を知る
英語を聞けるようになるには、正しい英語の発音を初めに知っておく必要があります。
例えば日本語では”ア”の音は1つだけですが、英語では17種類あると言われています。
正しい英語の発音を知らないと、英語は正しく聞けるようになりません。なので、まずは発音を理解しましょう。
おすすめなのが英語耳です
これを行うことで、日本人が陥りがちなカタカナ英語を本場の英語に近づけることができます!
LとRの発音の違いやsとthの発音の違いなどを発音から理解できるので、リスニング力が格段に向上します。
ぜひ、この機会に『英語耳』で耳の矯正をしてみてはいかがでしょうか。 実際に私も英語耳を使ってみて、明らかに英語が聴けるようになりました。
●リスニングの音源を何度も繰り返す
リスニング力を上げるための方法の一つとして、英語音源を何度も何度も繰り返し聞くことがあります。
英語の音に慣れていない限り、英語が聞き取れるようになることはありません。なので、何度も覚えてしまうまで聞きましょう。
初めは全く聞き取れなくて良いので、スクリプトを見ながら音源を聞くというのを繰り返して、何を言っているのかと内容を把握すること。そして、全体的に何を言っているのか分かってきたらスクリプトを見ずに英語が聞き取れるようにしましょう。
ここで一番意識するべきことは、単語レベルで聞くことです。どういうことかというと
“I am a university student.” という文を聞くとしてこの特訓中に日本語の意味『私は大学生です』を考えなくて良いということです。
単語レベルでI・am・a・university・student と聞き、どの単語が聞き取れなかったか。その単語の発音を知らなかったかそれとも普通に聞けなかったのかなど原因を分析することが大切です。
単語レベルで正しく英語が聞き取れるようになると、リスニング力はグンと伸びます。
●シャドーイング
『シャドーイング』とは英語を聞きながら、それを真似して発音する英語の学習方法です。 リピートとは違う点としては、リピートは、英文を全部聞き終えてから繰り返しますが、『シャドーイング』は聞こえてくる英文の後ろを追いかけていきます。
ここで使う技能としては、英語を聞く能力と発音する能力です。 やっていることはシンプルですが難易度は高いです。 同時通訳者がトレーニングとして行う英語学習法ともいわれています。
しかし、シャドーイングを行うことで効率よく・確実にTOEICスコアへつなげることができます
僕は実際にこの方法でリスニングを勉強して、本番ではリスニングパート430点を取りました。
また、ここまで紹介した方法は抽象的な方法でしたが『何の参考書を使って、どうやって勉強したか』など800点を取るためにもっと具体的な方法を話している記事もあるのでぜひご覧ください
最後に
TOEIC800点を取るための道のりは結構長いです。現在600点の人だと1年。700点の人だと半年くらいかかります。
しかし、半年から一年間をTOEICにコミットすることで以上で述べたように4つのメリットがあります。
・就活で有利
・昇進/昇格で使える
・海外赴任のチャンスが貰える
・英語の自信が出る
ぜひ以上で述べた方法を参考にしてTOEIC800点を取りましょう!
今回はここまでです